エレベーターの安全装置の一つでかご又はつり合いおもりが、何らかの原因で最下階を行き過ぎ、昇降路の底部(ピット)に衝突した場合の衝撃を緩和するための装置である。
緩衝器には、ばね式と油入式があるが、ばね式は緩衝能力が低いため低速度(60m/min以下)のエレベーターにのみ用いられ、60m/minを超える速度のエレベーターには、油入緩衝器の使用が義務づけられている。
緩衝器の使命は、非常止め装置が作動すべき速度で衝突したときの衝撃を緩和することで、自由落下に対する緩衝能力を義務づけているものではない。(建築基準法施行令129条の9)
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